ワンヴォイス ハワイの心を歌にのせて One Voice

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今回公開される「ワンヴォイス」(原題「One Voce -Our journey begins with song…」)のまともな感想を書いていませんでした。

ただ、一言、お勧めします。是非、劇場に足を運んでください。

http://www.onevoicemovie.jp/

予告編をyoutubeで観て、鳥肌が立ちました。僕はDVDで観たのですが、クローズ・キャプションの英字キャプションで観たため、理解したのは50%にも満たないでしょう。それでも、期待を裏切られることはありませんでした。字幕付きで観られるこのチャンスを逃すことはありません。

舞台は高校のソング・コンテスト。全国大会?、いいえ。州の大会?。いいえ。一校の中での学年(クラス)対抗のコンテストに過ぎません。(アメリカの高校のジュニアとかシニアとかの呼び方とかちょっと予備知識が必要です。)しかし、テレビの中継が入り、ここ数年はその模様がDVDに収録されているほど。

登場人物はチームのリーダー。彼らはプレッシャーに苦しみます。そのプレッシャーは全校対抗だから?。テレビ中継されるから?。それもあるでしょう。80年を超える歴史があるから?。それも有るでしょう。しかし、それはこのコンテストに思いを寄せる家族の期待、ハワイの人々、そしてハワイ文化の担い手(ハワイ語の歌を歌っていく)としての重責もあるからです。

ただ普通の現代高校生である彼らはそれぞれが異なる家庭環境を持っています。(それも映画の見所のひとつ)。その彼らがハワイへの想いと、音楽の愛情でプレッシャーに立ち向かって行きます。クライマックスのコンテストシーンの臨場感。僕の耳には優劣が付けられません。実際のところ、その差はわずかなものに過ぎないはずです。

先ほどの書き込みでアンデンティティを担う要素として文化の継承について触れました。このドキュメンタリーももちろん、その要素があります。ハワイ独自、日本独自といった見方で観ていくのは意味が無くなっていくのかもしれません。先のマウイ太鼓のドキュメンタリーでもこの「ワン・ヴォイス」でも、それぞれの形を残しての融合が観られるからです。このドキュメンタリーで象徴的なのが、例えば、スパムむすびであったり寿司であったり、「なだそうそう」のメロディであったりします。必要なのはそれぞれを尊重する気持ちなのですね。

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