静かなヒーローたち

Pocket

年末から正月にかけて、ずっと安倍首相の真珠湾訪問とその演説のことばかり考えていました。オバマ大統領の演説も素晴らしかったのですが、阿部首相の演説も、鳥肌が立つほどの感動を覚えました。

いくつかの報道を見ますと「謝罪」の有無などの評論がありましたが、新大統領を迎える時期にぎりぎりのタイミングで可能なかぎりの表現を盛り込んだ、かつ練り上げられた演説であったと僕は考えます。新聞に掲載された演説全文を何度も読み返してしまいました。

演説に以下のような箇所がありました。

 戦争が終わり、日本が、見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいた時、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは、米国であり、米国民でありました。皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は、未来へと、命をつなぐことができました。

戦後日本への援助といえばLARA救援物資を想起します。このLARAについて調べた方ならばこの活動において米国クェーカー教徒の方々の働きが大きかったことをご存じの方は多いでしょう。

戦後の物資だけではなく、戦時中の収容所に送られた日系人とその家族にもクエーカー教徒の援助の手が差し伸べられていました。今回は詳しく紹介いたしませんが、もし、機会がありましたら以下の書を手に取ってください。

「静かなヒーローたち-一世紀にもわたって、日本と日系人を助けてくれたアメリカ人クエーカーたちの愛の記録-」

杉村 宰著/東洋宣教会・北米ホーリネス教団/2014年4月刊

本書にも触れられているのですが、戦争直前に日本からハワイに移られたギルバート・ボウルズさんについて書ける機会があればと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です