USS Indianapolis: Men of Courage

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以前にも同じようなことを書きましたが、今回、インディアナポリスの悲劇が映画化されたのでもう一度触れさせてください。
ワイルダー家に関わる歴史上の出来事で、この件がもっとも悲惨なことかもしれません。
ハワイの通りに名前を残す、ワイルダー家。以前、旧「ハワイ5-O」に登場した女優、キナウ・ワイルダーさんの写真を掲載したことがありました。その時の写真はかなりお年を召されたときのものでしたが、まだ若き頃の面影を残していました。本当に綺麗な方だったんですよ。
第二次世界大戦前に彼女はハンサムな海軍士官と出会い、結婚。美男美女のカップルで、映画のようだったのだろうと想像します。その海軍士官がこの物語の主人公、Charles B. McVay IIIでした。

残念ながらこの映画への評判はあまり良くないようですが、機会あったら是非観たいですね。

インディアナポリスは原爆部品の輸送勤務の後、日本の潜水艦に沈められます。生き残った兵士を極限まで痛めつけたのが、サメの群れでした。(このエピソードは映画「ジョーズ」で語られて有名ですね)

艦長であったMcVayは生き延びたのですが、犠牲者への思いに苦しみぬきます。また、軍事裁判で潜水艦の攻撃を避けることを怠った責を問われ、最後には自死を選ぶことになりました。

夫妻は生まれ育った環境の違いから事件の前に離婚をしていましたが、息子達も父親の苦しみを負い、名誉回復に努めていました。

その息子の一人がキナウ・ワイルダーさんの息子、Kimo Wilder McVayです。ドン・ホー、デューク・カハナモクのマネージャ、プロモータとして知られ、1999年度、ナ・ホク・ハノハノ生涯功労賞を受賞しました。(ハワイの劇場で舞台に立ち続けた母親の影響だったのでしょうか)

ハンター・スコットという少年が映画「ジョーズ」でインディアナポリスの悲劇に関心を持ち、生存者の証言を集めていくうち、艦長の処遇に疑問を抱くようになります。その研究がテレビニュースなどで取り上げられ、艦長の名誉回復のきっかけとなりました。

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(この記事ではロバート・ダウニー・ジュニアがプロヂュースする映画が計画中だったはずなのですが、頓挫したのかも)

このジョン・ハンター少年の物語は「少年が救った提督の名誉」として日本でも翻訳刊行されました。本書の序文でハンター少年がKimo McVayにハワイに誘われたこと、貴重な書類や品物を贈られたことを記しています。

ハンター少年の話題をきっかけに関連書が多く再刊されましたが、ワイルダー一家の物語を多く反映しているのが、以下の一冊です。まだ、邦訳はなかったと思います。

本書でも遺族が著者に感謝の言葉を寄せているのが印象的。

その他、この出来事についての書は以下のものがあります。

・巡洋艦インディアナポリスの惨劇/ダグ・スタントン著/朝日文庫

・巡洋艦インディアナポリス撃沈/リチャード・ニューカム著/ヴィレッジブックス

・日米潜水艦戦-第三の原爆搭載艦撃沈艦長の遺稿-/橋本以行

先の映画予告編の最後近く、ニコラス・ケイジが敬礼を返すように見える日本人が上の書の橋本艦長かもしれません。軍事裁判でMcVay艦長の責を問うための証言を引き出そうとするための質問に、自らの誇りもあって決して応じなかった橋本艦長とMcVay艦長の名誉回復に動いていた生存者との間ではまるで戦友のような不思議な連帯感があったようです。

昨年もこのインデイアナポリスをテーマにしたドキュメンタリーが制作されていますね。

 

 

 

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