以前にも同じことを書いたかもしれません。以下に紹介する動画を見て、母親の思い出話がよみがえってきました。(記憶違いがあるかも)
まだ、父と結婚して間もない時だったころです。アメリカから親戚を迎えることになりました。さて、なにをご馳走すればよいのか?。
母は姑に効きました。「なにを夕飯に用意しましょうか」
「『へか』でいいでしょ」
<へか>?
へかってなんだろう。母は聞きなれない言葉に戸惑いました。
訊き返すこともできず、後日、もっと気安く会話のできる父方の親戚に訊きました。「へかって何のこと?」
「ああ、すき焼きのことだよ」
我が家では「すき焼き」といえば牛肉ではなく鶏肉をつかったものでした。たまーに牛肉も出たことがありましたが、すき焼きといえば鶏肉が当たり前と思っていました。父親が牛肉が苦手だったこともり、特に疑問に感じたことはありません。ひょっとすると経済的な理由もあったかもしれませんが。
(スクリプト)
この動画の冒頭を聞いてそういえば・・・と。
ハワイでは鳥をつかったすき焼きが日本よりも一般的だったのかな。
googleで調べたのですが、今、「へか」という呼び方が残っているのは島根方面の魚をつかったすき焼き「へか焼き」くらいのように思えます。日本人に聞いても「へか」が通じないですよね。もし、自分たちの地方ではヘカって使っていたよ、という方いらっしゃったら教えてください。一方、「へか鍋」でイメージ検索するとすき焼き鍋のイメージが当たり前のように出てきます。
「へか」とは、農機具のすきの先の金属部分のことで、これを鍋の代わりに使った
ので、道具にはこの言葉が残っているのかもしれませんね。(大阪でスキの形を模した鉄板の上で牛肉を焼く、これこそすき焼きの元祖というお店でご馳走になったこともあります)
「ハワイ英語で使われている日本語起源借用語」を参照しますと、「へか」の説明に以下のようにあります。
chicken heka のように用いられる。元々はそれに使う鍋自体のことを表す言葉だった。「へか」(焼き)という方言が語源であると考えられる。
ここでもチキン・ヘカとなっていますよね。やはりハワイでは鶏のすき焼きが当たり前だったのでしょうか。
さて、ここでハワイ語やピジンについて楽しく語ってくださっているLarry Lindsey Kimuraさん。家族の話を聴いているとあの伝説的なカウボーイ、木村さんと縁続きだと気が付きました。(つい、調べちゃうのが悪い癖です)
甥っ子さんにあたるようです。
Larry Lindsey Kimura – Best of Both Worlds
Hisao “Hisa” Kimura
ご無沙汰しています。お元気ですか。
「ヘカ」が出てきたので、ちょっと書いてみたくなりました。ハワイでも30年ほど前には、「ヘカ」をメニューに載せているレストランもありましたけど、さすがに最近はないですね。日系三世の人に聞いてみたら、子供のときはよく食べて、チキンだけで、ポークやビーフは使わなかったとのことです。そしてすき焼きのように生卵を溶いてそれにつけて食べたりしたそうで、広島がルーツと言っていました。また「ヘカ(heka)」よりは「ヘッカ(hekka)」の方が発音が近いそうです。
浅海家には、ちゃんとレシピが伝わっていたのですね。
「chicken hekka」で検索すると、レシピがいくつも出てきますし、ハワイのcook bookにはレシピを載せているものもあります。
ハワイでは、まだまだ現役のメニューみたいです。
鈴木様
ご無沙汰をしております。コメント感謝致します。
浅海、チキンのヘカはもう知っている方が少なくなっているのかと思いました。まだ現役メニューなんですね。ヘッカで検索するといっぱいヒットしますね。
そうなんです。卵をといて付けて食べていました。親子丼ですね。なんか。
今度広島の人に訊いてみます。
クリスマスが近くなると鳥のローストを思い出します。祖母直伝のレシピのグレービーとスタッフ(詰め物)で。スタッフはそれこそ家族の種類だけレシピがあるみたいですね。
七面鳥は大きすぎてチキンを。それでも日本のオーブンではギリギリ。僕の子供の時はなかなか売っていなくて青山の紀ノ国屋に買いに行ってたそうです。(今よりもずっと広かった気がするけど小さなガキだったから?。駐在らしき外国の方が多くてちょっとした海外旅行気分)
叔母の家では余ったターキーを薄切りにしたりマヨネーズとあえてサンドイッチにしたものを作ってくれました。なんだか色々思い出してきます。