「太平洋戦争と新聞」

Pocket

講談社学術文庫の「太平洋戦争と新聞」(前坂俊之著)を読んでいます。途中で投げ出すか、と読み始める前は思いましたが。もう少しで真珠湾攻撃、あと三章を残すだけとなりました。今は南京事件が起きたところ。本書が終わったら中公新書の「南京事件」も読んでみましょう。

しかし、気が重くなるばかりです。父の言葉からも判っていたことですが、残っている記事からも祖父がかなりの「右」、「拡張主義者(この表現は間違っているかも)」であったようです。徳富蘇峰に心酔していたようですし。上の書を読んでいくと、気がめいってきます。僕は戦後教育の申し子なので、余計にそう感じるのかもしれません。

祖父はハワイに日本帝国海軍が演習に立ち寄ると、表敬訪問をしていたそうです。他の日本語学校教師、新聞関係者と比べてみてもアメリカのFBIに目を付けられやすい行動を取っていたと言えるでしょう。新聞人としての祖父の評価をどう考えるべきなのでしょうか。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です