新年早々、欲しい本

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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

もう本を増やさないようにと書店やインターネットなどを覗かないようにしていましたが、むらむらとする本が・・・。

以前にもワイルダー一家のことを細々と書いていましたが、地名にも名前を残すSamuel Gardner Wilderの一家の物語も、小説になりそうなほどエピソードに満ちています。実際、Samuel Gardner Wilderがモデルの小説も有るほどで。

その一端はWikipediaの記述にも見て取れます。

Samuel Gardner Wilder

子供たちまで視野を広げれば植物学、動物愛護、チャーリー・チャン、第二次世界大戦時の悲劇、ドン・ホーなどの音楽、エンターテイメント業界等々に話題が広がっていきます。

「ワイルダー家の人々」というタイトルでずっと書きつづっていけるほどですが、ジャッド家の三代目でさえ行き詰っているので、どうなることか。

彼の息子であるJames Austin “Kimo” Wilderはまさに多芸多趣味の人で、料理もする、絵も書く、さまざまな活動を行っています。彼はまたアメリカのボーイ・スカウト活動に大きな足跡を残しています。その足跡を教えてくれる一冊が出版されていました。

Men of Schiff, A History of the Professional Scouters Who Built the Boy Scouts of America

このサイトの記事で、James Austin Wilderが日本、沖縄を訪れた時期がわかります。かなり若い時期に来ているのですね。Jamesの著書Jack-Knife Cookeryに日本への言及があったので、何時、なんの目的で?と思っていたのですが。

有り難いことに4$でeBookがダウンロード出来ます。財布にもスペースにも優しいので、さっそく注文させてもらいました。

先ほど書きましたとおり、James Austin Wilderは絵筆も持つ人物でD. Howard Hitchcockとも親交が深く、ハワイ絵画史に名前を残しています。そのD. Howard Hitchcockの師匠にあたるJules Tavernierの仕事を振り返る美術展がこの二月から開催されます。その図録がすでに刊行されているようです。

Jules Tavernier: Artist & Adventurer

ハードカバーで50$です。ううむ。悩ましいことです。ただ、今まで彼の仕事はまとまった画集にはなっていないはずで、貴重な資料になるはずです。

西海岸の画廊で彼の絵が売りに出ていますが、非常に魅力的です。

“St. Joseph Catholic Church” Hilo/Hawaii c.1884

ヒロらしい雨雲の下に教会を描いているので、ヨーロッパ風の空気も感じられます。St. Joseph Catholic Churchは今もヒロに残りますが、建物はこの絵のものと違いますね。

もう一冊、悩ましい本が出ています。Wilder一家とも縁の有る準州知事Samuel Wilder Kingの(名前にWilderが有るため誤解があるが、縁が有るだけで血縁関係は無い模様)息子であり Federal JudgeであったSamuel Pailthorpe Kingの回想録です。

Judge Sam King: A Memoir

ううむ。買ってもすらすら読めるわけでもなく、場所取りになるだけなんですけどね。気になりますね。

彼はある全米で話題になった殺人事件の裁判にも関わっているようです。以下は実際の事件に取材した本を原作にしたテレビドラマの一場面で、ハワイでもロケをしています。

→ And the Sea Will Tell (1991)
http://www.youtube.com/watch?v=f8eTRVZfrZU

この動画では8分過ぎに登場しますね。

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