ヒロシマとハワイを結ぶ物語

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先日、JCCHで販売されている書籍のことを書かせて頂きました。

その時に掲載した書籍の一冊、「ヒロシマとハワイを結ぶ物語」の著者、うねざきまさこ様、畝崎雅子さんにコメントを頂きました。それだけでも興奮ものなのですが!。

ヒロシマとハワイを結ぶ糸は実は移民の多さだけではありません。ハワイの日系移民の歴史を語るとき、後藤潤という移民の悲劇を忘れることは出来ません。この後藤さんの悲劇については以前の「布哇文庫」のなかで簡単に触れたことがあります。その後、『後藤潤のこと』という本を入手、事件の詳細を日本後で詳しく知ることが出来ました。(この事件、ハワイで舞台化されたときに「忘れられた事件」と描写されたこともあるくらい現地でも風化しかけていた事件です。)

事件の要素もさることながら、この『後藤潤のこと』の著者、嘉屋文子さんのことをインターネットなどで調べるにつれその信念に打たれるばかりでした。嘉屋文子さんの養父のお兄さんが後藤潤というご縁。幼い時に日本の教育を受けるために日本に帰国、原爆で重傷を負われながらも90歳まで現役の眼科医として活躍なさった方です。

このリンチ事件と原爆という悲劇は日米間のマイナス要素であるにも関わらず、嘉屋文子さんは相互理解の礎にすべく「嘉屋日米交流基金 Goto of Hiroshima Foundation」を設立、主にヒロシマへハワイの学生を迎え入れる活動をされてきました。約15年に及ぶ活動のなかで一回だけ、一人だけ日本人奨学生を送られたことがあり、その方が、なんとこの「ヒロシマとハワイを結ぶ物語」の著者、畝崎雅子さんだったのです。

なんということ。嘉屋文子さんと基金のことに関心を持ちながら。本書のことを触れずにきたことを恥ずかしく思います。

畝崎雅子さんはブログをお持ちです。この「布哇文庫」ブログの記事についても触れて頂きました。ありがとうございます。

http://blogs.dion.ne.jp/eikoblog/

また一つ、ご縁が増えました。これを機会に日系移民の歴史、嘉屋文子さんという人物に関心を持って頂く方が増えれば嬉しく思います。畝崎さん、ありがとうございました。

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