旅する巨人

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「旅する巨人 宮本常一と渋沢敬二」を読み終わりました。読み終わるまでここまで時間が掛かったのは途中でどこに仕舞ったのか忘れたから。といって買いなおさないのが僕のせこいところ。

周防大島から読み直したら、いやあ勢いがつく。目が離せない。電車乗り過ごす。一気読み。

読み終わってため息。このままの勢いで「宮本常一が見た日本」に突入しよう。今回の周防大島行きで心残りは宮本常一さん縁の場所に行けなかったこと。車がないときついかも。でも、できれば宮本常一と同じように歩いていきたい。

周防大島の宿の近くの炉辺焼き屋さんでビールを飲みながら女将さんと会話。平均年齢が上がるばっかりと。この島の環境が気に入って横浜から移り住んだ家族が居るとのこと。その家族の二歳の子供を勘定に入れても平均年齢は70を超えると。(一杯でもう酔っていたので記憶違い、誤りがあると思う。もちろん、文責は浅海に)

島の高齢化はやはり佐野眞一さんが「大往生」で触れられているとおりで平均寿命が高いことをも示す。しかし、若いものが出て行ってしまているということでもある。橋が出来ることで生活の基盤を島に起きながら通勤することも可能では?と聞くと女将さんは首を振る。若い人が少なくなる一方だと。イベントがあると一時的に活気づくが・・・。

橋が出来ることによって医療を含め便利になったのではと思うのだけど。でも、島にはもう立派な病院があるのだ。

女将さんはこんなことを言っていました。橋が出来る前は島の人々は鍵を掛けたことがなかったのだそうだ。ところが橋が出来てよそ者が簡単に出入りできるようになったとたん盗難が増えたのだそう。ひどいのは農機具まで盗まれたことがあったのだとか。本書「旅する巨人 宮本常一と渋沢敬二」の後半を読みながら女将さんの話を思い出していました。

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