イェール大学とハワイミショナリー一家の関係

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「本の雑誌」9月号に収められた風野春樹さんの「マチュピチュ発見者の疑惑に挑む」に

・ハイラム・ビンガム(三世)のマチュピチュ「発見」に疑義が唱えられていること。

・ペルーからイェール大学に収蔵の彼のマチュピチュ関連のコレクションを返還するよう求められていること。

が触れられていますね。

そういえば、ハワイの宣教師、ハイラム・ビンガムの子供たちもイェール大学出身でした。今まで書いてきたジャッド最高裁判所長官も、今まで触れてきた彼らの息子たちもイェール大学の出身なんですよね。

Yale Alumni Magazineに面白い記事がありました。

→ 「Aloha Blue

これによれば

Hiram Bingham Jr., born in Honolulu in 1831, was probably the first Hawaii-born Yale graduate.

であり、

 Hiram III graduated from Yale in 1898 and later became Yale’s first professor of South American history, gaining worldwide fame for his exploration of Machu Picchu.

そして、

Over the years, a steady stream of Hawaii missionaries’ sons came to Yale. Many of them were educated at the Punahou School, founded in Honolulu in 1841 on land given to the first Hiram Bingham. Punahou, originally established as a prep school for the sons of Congregational missionaries, now calls itself the largest independent school in the nation, with 3,700 students in grades kindergarten through twelve. It continues to send students to Yale every year, as many as a half dozen in a class.

としています。(確かに2世代、3世代目でハワイ政財界を握った人物達の定番コースがプナホウ→イェール大学というものでした)

この記事では続けてアロハシャツが生まれたのもイェール大学卒業生が絡んでいると続けていますが、ここはどうでしょうか。

以下に挙げる書は以前にも触れたことがありますが、ハイラム・ビンガム一家を五世代にわたって追ったものです。初代とマチュピチュの「発見者」である三世代目だけでもそれだけで一冊になりそうですが、四世代目のAlfred Mitchell Bingham、五世代目のStephen Mitchell Binghamもなかなか刺激的な人生で驚くばかりです。面白半分に触れることではなさそうなので、ここでは詳細に書きませんが、びっくりしますよ。

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「Fathers and Sons -The Bingham Family and the American Mission-」Char Miller著

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