A History of the American Legion Department of Hawaii

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ハワイの日本語学校問題の話題を続けます。

さまざまな団体、グループがそれぞれの主張をもって日本語学校への規制を主張してきたのですが、たとえば「Teaching Mikadoism」に目を通しますと、DARの他、AD Club,American Legion(在郷軍人会)が全米各地で積極的に外国語学校規制に動いていたことがわかります。なにしろ第一次世界大戦の体験がなまなましい時期でしたから、この動きは当然だったかもしれません。

本書、「A History of the American Legion Department of Hawaii」はタイトルどおり、在郷軍人会ハワイ支部の歴史をまとめたもので、1947年にスター・ブリティンから刊行されています。
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上記のようにAlbert F.Juddの兄弟で準州知事であったLowrence M.Juddの写真、名前がHONORARY PAST DEPARTMENT COMMANDERとして掲載されていますが、すくなくとも彼の名前が出てくるのはここだけのように思えます。
Lowrence M.Juddの自伝「Lowrence M.Judd & Hawaii -AN AUTOBIOGRAPHY-」も目を通したのですが、たしかに従軍時代の記述はありますが在郷軍人会に関しての記述はあったかどうか。同様に、日本語学校規制法についての記述はあるもののかなり覚めた記述であって兄の規制法案についての言及さえありません。少なくとも自伝を記述する年代のLowrence M.Juddは多様化するハワイの文化、人種模様に寛容な意見を持っていたと思います。(そういった意味で、先の書き込みでAlbert F.Juddが所属する団体、家族の影響を受けていたのではないか、という仮説には反する例となります。)

さて、「A History of the American Legion Department of Hawaii」に戻りましょう。ここから日系の若い世代への日本帝国からの影響を懸念していたとする箇所と外国語学校規制に積極的にかかわっていた連続するページを紹介しましょう。浅海のつたない英語では正確に訳す自信がないので、ページをそのまま掲載してしまいます。すみません。
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relentlessly は「容赦なく」、unceasinglyは「不断の決意で」ですからね。その形容詞付きで外国語学校に反対してきたと。

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