「アバター」を観る

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遅まきながら「アバター」を観る。最近になって映画館に足を運ぶようになったのはやはり3Dのため。

正直、予告編の一部を観たときの感想はかんばしくなく、「こんなキャラクターじゃ感情移入出来ないなあ」というもの。(本編を見てころっと変わる例は僕の場合、よくある。古いけど「リトル・マーメイド」もばたくさい主人公のスティール写真を見て、こんなバタ臭い人魚姫あるもんか、しかもハッピー・エンドだって?。あほかいな、と思っていた)

実際、観てみるとすんなりと映画世界に。いや、もちろんつっこみどころは多いと思うけど。たとえば戦力差の圧倒的な違いとか、地球側はこれで済まさないだろ、とか、ジブリ作品のそこここに似すぎているとか。ラストのほうの格闘は最近のCGアクション・ヒーロー物と似たり寄ったりじゃないか、とか。でも、僕はここまで見せてくれれば満足。

先住民とその世界観にちらっとハワイとかアメリカ先住民を重ねてみたりしたけど、どれが正しいのか分らない。彼らが輪になって祈祷するシーンはふるーーい南洋映画みたいじゃないかとしらけたりもした。でも、それでも全体的な印象は悪くない。

中盤の巨大な樹が破壊され倒されるシーン。僕は思わず9.11の世界貿易センタービル・ツインタワーを連想した。アメリカの観客はどう受け取ったのだろう。このシーンだけでも僕はちょっとショック。

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