南太平洋

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ついこの間、2008年度のトニー賞が発表になりました。注目されたのが「南太平洋」のリバイバルで、計7部門を制し話題となりました。ここでテーマにさせていただくのは助演女優賞でノミネートされたLoretta Ables Sayre さんのこと。

Loretta Ables Sayre さんはハワイローカルの舞台、テレビでの経験のほか、「ベイウォッチ・ハワイ」にも出演していたのだとか。そのキャリアは1979年からと言いますから、大変なものです。しかし、ブロードウェイについて言えばこの「南太平洋」がデビュー作となります。つまり、ブロードウェイデビュー作でいきなりトニー賞ノミネートというわけです。

ちなみに「南太平洋」の初演とその映画版で彼女と同じ役「ブラディ・メアリー」を演じたのはJuanita Hall、ニュージャージー生まれのアフリカ系アメリカ人でした。彼女は舞台のこの役でトニー賞の助演女優賞を受賞。映画版をご覧になった方は彼女が歌う「バリ・ハイ」を覚えていらっしゃると思います。(しかし、映画の彼女の歌声はロンドン上演版の女優のそれと差し替えられているそうです。理由は不明ですが、リチャード・ロジャーズの指示だったとか。なんか残酷ですね)

この記事によると、舞台の製作者はブラディ・メアリー役をハワイで見つけるつもりでいたようですね。インタビューの中で彼女は「監督がハワイで探していたハワイの女性らしい強さと愛嬌を持っていた」ことを選ばれた理由に挙げています。別の記事によればグレン・クローズ主演のABC製作のテレビ映画版でも同じ役の最終候補に残っていたとか。

ハワイローカルの彼女がブロードウェイの舞台に立ち、しかもトニー賞候補となったわけで関連記事は多いのですが引用はここまでにしますね。以下では彼女の歌う「バリ・ハイ」の動画と、トニー賞発表の様子を。

残念ながら一部音とびしてますね。

さて、トニー賞の行方ですが・・・

https://www.youtube.com/watch?v=jg2C-Kn5YKo

残念でした。でも彼女に向けられた拍手の多さ、覚えておきましょう。なお、この授賞式の模様は6/29(日)19:30-22:00、NHK衛星第二で放映されるようです。

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