In Honolulu Gardens

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今、このタイミングで書き込むにふさわしい話題でもないのですが、、まあ、相変わらずハワイ関係の本を買っているよ、という報告を。

「In Honolulu Gardens」、本書はハワイの植物、植生を紹介する本。これは1928年のビショップ博物館の刊行版で後に「In Gardens of Hawaii」というタイトルで再刊されています。近藤純夫さんとその著書に出会わなかったら本書に関心を持つことは無かったと思いますが、おそらく、ハワイの植物関係の著書としては重要な位置を占める一冊です。

古書を買って面白いのはその書の来歴や前の持ち主に思いをはせること。本書には前の持ち主のサインがあるのですが、「Lyle A. Dickey」と読めますでしょうか。この方、ハワイの判事の一人であり、また、同時にやはりビショップ博物館でハワイ、ポリネシア地方の「あやとり」についての論文を残すなど、文化への造詣が深い人物。ハワイ生まれで本土で高等教育を受けるという、当時の法曹、政治、経済界のトップを占めていた白人層の典型的な背景を持ちます。曾祖父であるT. Lyle Dickeyで調べてもいろいろ面白いエピソードが出てきます。

植物への関心も高かったのか、著者に送られたのか。献辞は無いので、自ら求めたのかな?。それを想像するのも楽しいことです。

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