雑誌「かむろ」復刻版

ジュンク堂新宿店のふるさとの棚コーナーで山口県周辺を重点的に眺めていたところ、雑誌「かむろ」復刻版という書に目が止まりました。この「かむろ」、山口県・沖家室島で1914(大正3)年からなんと27年間もの間刊行されていた雑誌とのこと。先日、祖父などの布哇からの文芸雑誌への投稿を取り上げていましたので、興味を持って手に取り・・・。いや、驚嘆。第一号の「消息欄」に、数多くのハワイ居住者の名前が。

消息欄の冒頭にこうあります。

「見よ!!! 本島が、如何に多くの海外奮闘者を有するかを。見よ!!! 本島が、如何に海外に発展しつつあるかを」

確かに見ました!。

ホノルル、ヒロが多いのですが、それぞれ拠点があることに気づきます。ホノルルはカカアコ柳原商店。ヒロは北川商店。各人がそれぞれの商店に勤めているという意味ではなく宛先にそう書けば手紙が届くとの意味との訂正が二号に有る。各商店が先人になり後からの同島出身者の面倒を見てきた、あるいは連絡先として機能しているのではないでしょうか(ただ、第二号の会員名簿では「第一号の消息が誤りが多く・・ホノルル在住者には商店名を書かぬほうが良いとのこと」という内容の記述。はたして)。ヒロではやはり漁業をなりわいとされている方が多いですね。おもしろい。

第三号からは短いながらも「ヒロ通信」というヒロ支部からの投稿欄も設けられ、一日働けば一週間くらいは遊んで食えると思っていたが「さううまくお金はもうかるものではないよ。」愉快愉快。

本当であれば全巻そろえるべきところ、とりあえずはこの復刻第一巻のみ購入。

かむろ復刻版〈第1巻〉第1号‐第8号(1914年9月‐1916年7月)

故・宮本常一氏も復刻を待望し、大宅賞作家 佐野眞一氏も絶賛の書(民宿 鯛の里のオフィシャルサイトから)

編者はお寺の住職さん。泊清寺新山玄雄さん。(リンク先は中国新聞のインタビュー記事。)

みずのわ出版のページ

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