今日、『珊瑚の涙』を買ってきました。ハワイ出身の作家の卵が主人公のミステリシリーズ。この二作目でいよいよハワイが舞台になります。一作目の『翡翠の家』も面白く読みましたが、やはり舞台がハワイになる本書を楽しみに待っておりました。
こう始まります。
『ラーライン号での最後の晩は一睡も出来なかった。』
そう、マトソン汽船のハワイに向かう船上から物語はスタート。わくわくします。
なにより期待できるのが原著が1951年刊行であるということ。まだ準州時代のハワイの様子をハワイに魅入られた著者がその当時のリアルタイムの視点でハワイを描いているだろう、ということ、です。
本書、原著が容易に入手できるようですが、そのペーパーバックの表紙を見るとちょっと・・・。
これがそうなんですけど、ちょっと食指の動かないイラストですよね。1951年の版を見てみましょう。
?僕はまだこちらの方が好きかな。ちょっと血がなまなましいけど。(でも、なんといっても今回の創元推理文庫版が一番センスが良いですね。