Japanese Buddhist Temples in Hawai’i

Pocket

ちょっと古い情報ですみません。

2014年度のKA PALAPALA PO’OKELA AWARDS のSPECIAL INTEREST部門で「Japanese Buddhist Temples in Hawai’i」が受賞。

あまり本を買わないようにしているのですが、本書は写真を観るだけでも楽しい。

キリスト教会の影響が顕著なもの、エキゾチックなもの等々。浅海は宗派のことは良くわかっていないのですけど、著者は様式や歴史からハワイの寺院をカテゴリに分けることを試みています。それが面白い。

個人住宅を寺院に転用したもの、伝統的日本寺院様式、略式(簡素化)日本寺院形式、Indian-Western形式(えーっと、うまく言葉が見つからないですけど、The Honpa Hongwanji Hawaii Betsuin を代表とするもので、本願寺系に多いのですが(築地本願寺をもっと明るく軽やかにしたイメージでしょうか)、曹洞宗別院も同様の建築様式を持っています。

http://vimeo.com/37560408

もともとは日本様式の寺院だったのをPalolo Higashi Hongwanjiと同じRobart Katsuyoshiさん設計で建て直したもの。

Robart Katsuyoshiさんは Honolulu Myohoji も設計。こちらも1967年に建て直されたもので、やはり共通するものが有るように思います。(今は日蓮宗の寺院

そのほか、著者たちがカテゴライズしているのが、House of Worship(集会所様式?)としているもので、人々が集える空間が主であって宗教的な様式をあまり持たず、あったとしてもキリスト教の教会の影響を受けているもの、簡易な日本様式の飾りを持つものをサブカテゴリとして挙げています。(この様式だけではなく、今の日本、特に都会に有る寺院以上に、人々の集う場所としての役割がハワイのそれには大きいように感じます)

正直、宗派の違い、教えの違いを理解していない浅海ですが、恐らく、ハワイで布教に努められている方々はまた日本とは違った苦労をされているのではないかと思います。たとえばアメリカ本土から仏教に興味を持たれて訪れる方々の多くが仏教=禅という印象を持たれているでしょうし。

神社もそうですが、お寺もハワイにおいて、「Things Japanese」と捉えられているのは確かだと思えるので、それも踏まえて宗派を超えた試みがされているようです。

→「Buddhism in Hawaii: Fading Tradition」Honolulu Magazin 2013年 7月号

→「ハワイにおける日系人仏教にみる文化変容とアイデンティティ」島田法子著 立教アメリカン・スタディーズ 第25号から

→「戦前のハワイにおける日系仏教教団の諸相」国際言語文化研究所紀要『立命館言語文化研究』20巻1号から

→「日系移民の盆踊り-ハワイ 盆踊りの場所盆踊りの世界にリンクさせていただきます。ありがとうございます。非常に楽しく、参考になりました。

相変わらず、無断でリンクさせて頂いています。申し訳ありません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です