電車閑人帳

Pocket

文化センターの本については数名の方からコンタクト頂いていますが、今のところ価格も正式な担当者も決定出来ていないということで、申し訳有りませんがもうちょっとお時間をください。

先に掲載したリスト、もちろん全部持っているわけではありません。今回を機会に僕も購入を計画している本があります。

「電車閑人帳」がその一冊で、周防大島の日本ハワイ移民資料館で閲覧していらい、欲しいと想っていた一冊です。非常に軽妙で読みやすい文章。ただ、短い滞在で全部読了はもちろんかなわず。

なかでとくに印象に残ったのが「古い新聞人の回顧」という箇所。ハワイ日本後新聞界では初めての婦人記者といわれる橋本みどりさんに関する記述があります。橋本みどりさんは日系人の文壇の歴史では知られた人物で、本書で初めて記者をしていたことを知った次第。

彼女は文学誌『白光』など活発な文学活動を行った方。この『白光』創刊が1914年。本書によれば同じ1914年に報知入社とあります。

『白光』には祖父も関わっていたようですが、尾籠賢さんと恋人である橋本みどりさんが発刊した文芸誌でした。僕は尾籠賢さんが残された文章を読ませて頂きましたが、これを読むとやはり文学青年であった祖父の兄と親友であったことが判ります。尾籠賢さんはかなり情熱的な人物で、推して橋本みどりさんもそうであったろうと思い描いています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です