本書はHawaiian Humane Societyの編纂したハワイにおける動物、動物愛護の歴史を纏めたもの。Hawaiian Humane Societyの活動も記述の一つではありますが、神話や様々なエピソードを図画像豊富に納めていますので、堅苦しくなく楽しく読めます。Poi Dogsは雑種の犬のこと、Popokiとは猫のことです。
本書は以前から欲しかった一冊なのですが、先日ご紹介した「Charlie Chan: The Untold Story of the Honorable Detective and His Rendezvous With American History」（今年の夏にペーパーバック判が発売予定）を目にしてから余計手にしたくなりました。
例えば本書の28-29ページを見てみましょう。ここでは邦字新聞に掲載されたHawaiian Humane Societyの活動と愛犬展の案内（Hawaiian Humane Societyは日本語で「布哇人道協会」となっています）、チャーリー・チャンのモデルとなったApanaの1900年五月の月次報告が。後者には動物虐待の罪状や罰金の細目が掲載されています。また、彼を動物愛護専門の操作官に任命したヘレン・ワイルダー(Helen Kinau Wilder）ですが、彼女自身、１８９７年にオアフ警察署から「special police constable」（特別法執行官と訳せば良いのでしょうか）に任命されており、その任命状が掲載されています。
あ、是非、このサイトの記事もご覧下さい。彼女についての詳しい記事が掲載されています。
