Charlie Chan: The Untold Story of the Honorable Detective and His Rendezvous With American History

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結局、買ってしまいました。Kindle版ですが・・・。とっとと買えば良かった。

著者のめざしたものと違うと思いますが、浅海の興味を満たすものには十分でした。といってまだ一部を読む(眺めている)だけですが。

何故、浅海がチャーリー・チャン、いや、そのモデルとなったChang Apanaに興味を持っているか。それはハワイのワイルダー家と繋がりが有るからなんです。

何度も書いていることですが、ワイルダー家はハワイ有数の裕福な家で、そのエピソードを拾っていくと一冊の本が書けるほどです。

サミュエル・ワイルダーはドクター・ジャッドの娘婿。新人物往来社からこの夏に出版された「ジョン万次郎」を読まれた方はご存知でしょうが、ドクター・ジャッドにはElizabeth Kinaʻuという娘がおり、彼女と結婚しました。かなり山っ気のある人物で、様々な事業に手を出します。(今のクアロア・ランチでプランテーションに手を出したのもその一つ)

中国から労働者としてクーリー移入を図ったのも彼の投資の一つでしたが、これは失敗に終わります。成功したのが難破船を競り落とした賭け。皆は物笑いの種にしましたが、サルベージしたところその引き上げたもののは評価額が高く、一儲けします。実際、彼はその難破船の廃材を使って邸宅を建築、その家の名前は船の名前、「ESKBANK」と呼ばれるようになります。

その後、彼は海運業等で富と社会的地位を確立するのですが、子供達は家業にはさっぱり興味を示さず、それぞれ別個に才能と時間、富を費やしていきます。その一人、Helen Kinaʻu Wilderと、ワイルダー家に御者として雇われていたChang Apanaの間にはなにかしら特別な交流があったのかもしれません。当時のハワイでの馬への乱暴な扱いを憂いたHelenは各界に働きかけ、動物愛護の精神を広めていきます。そして、かってパニオロとして、そしてワイルダー家の御者、召使であったChang Apanaは動物への犯罪行為の調査官として雇われることになります。彼の犯罪捜査官のデビュー、警察官としての第一歩でした。

このHelen Kinaʻu Wilderの活動がやがてHawaiian Humane Societyに結実します。(どうです?。うまいこと先の書き込みに繋げたでしょう?)

本書「Charlie Chan」ではタリア・マッシーの事件にも言及、ハワイにおける犯罪と正義についても考察しています。ハロウィーンであるこの時期、二度目になりますが、ワイルダー家に関係するこの動画を引用してこの書き込みを終わりにしましょう。

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