偽書「東日流外三郡誌」事件

Pocket

偽書「東日流外三郡誌」事件 (新人物文庫 さ 1-1)を読み終わる。最近ではまれな早読みです。

東日流外三郡誌」はト学会の本を通してその怪しさを少しは知っていたものの・・・。地元新聞社の記者として丹念に追い続けた筆者の筆の前に、興味本位の浅海はただただ引きずり込まれるのみ。好奇心でのぞくは良いが論争に関わることはどちらに組するにしてもダメージが大きい世界。

正当派の学者たちが無視しようという気持も良く判る。(そういう意味で正しいものを正しいと主張し続ける本書の人々は大変な勇気と根性の持ち主だ)

同時に自分の性格の弱さ怖さを意識する。いったん思い込んだ史観(実際はそこまでも至っていないが)に固執し、それに反する意見、事実に目を背けようとする心を僕も持っているからだ。もし、青森東北生まれ、いや、学校で教わる歴史に飽き足らないという状態で「東日流外三郡誌」に出会っていたら、僕はどうしていただろうか・・・。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です