アジア歴史資料センター

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姉に「アジア歴史資料センター」の公開資料に祖父のデータがあると教えてもらいました。おお!。内容は大正時代と昭和六年の日本来訪時に鉄道利用などの便宜を図ってくれるようにとの内部便覧で、特に昭和六年の資料では私情で帰国予定を変更する由の祖父手書きの手紙が付されています。同様の便宜は同じく日布時事の別の社員に対しても行われていたようなのでありふれたことのようですが、対外宣伝の一貫でかなり優遇されていたことは確か。

また、大正時代の便覧によると久しく日本に帰国していないとありますから、おそらくこれが祖父の一回目の日本への帰国でしょう。このときの内容によると朝鮮にも立ち寄っているように読めます。面白いことです。父は戦争前に祖父に連れられて一回、日本に来ていますから少なくとも祖父は三回、日本に帰国していることになります。

皆さん、「布哇」とか「ハワイ」とかのキーワードで検索してみてください。さまざまな文書がヒットして時間忘れますよ。

僕が着目したのは「米布合併一件(布哇革命及参考書ヲ含ム)」全九巻におよぶ資料。この米布合併とはもちろんハワイ王朝廃止時のことを言っています。当時の新聞記事などが添付された大部のもの。軍艦を派遣するなど日本も注視していたことは知っていましたが、こういう資料を観ると感無量。

たとえば、第二巻には「布哇併合派員?大集会ノ景況」という報告があります。

出席弁士ハ ハッチ、カッスル、スパルデング、スミッス、ジャッド、ジョンス六名ニシテ右ハ何レモ統治併合派ニテハ屈指ノ人々・・・

このなかのジャッドはもちろん当時の最高裁判事、ジャッドです。当時の様子を紹介した新聞記事も付されているので確かなこと。もっと面白いのはこの「併合」に対するブラウントの見解(ブラウント報告)を紹介する記事も付されていること。見出しは「BLOUNT SAYS STEVENS LIED」。

いやいや。眼は疲れるし、漢字は難しいし、ですが時間を忘れます。

・アジア歴史資料センター

皆さんもいろいろなキーワードで試してみてください。

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