もう古いニュースで申し訳ありません。神父の列聖に関係する話題で、ダミアン神父の遺骨が生まれ故郷のベルギーから戻ってきたという報道を目にしました。
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ダミアン神父の遺体はベルギーの求めによって1936年にハワイからサンフランシスコを経てベルギーに移され埋葬されていたのです。
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http://www.youtube.com/watch?v=kTe-sJkr-Zg浅海、最近になって思い出したのですが以前の書き込みで触れた戯曲「Damien」を買っていたのです。(いつか読もうという気持ちが有ったのは確か。その日が一生来ないような気もしてきましたが・・・。もったいない)
これは1977年にPBSでテレビ版が放映された後の1980年にハワイ大学から出版されたものです。
本書にはハワイ大学によるプロダクションの舞台写真が掲載されています。(Richard C.Masonデザイン)
観客から観て左手(下手)にはダミアン神父のカラウパパにおける生活を示す安楽椅子と低いテーブルが置かれ、舞台中央上手寄りにはダミアン神父が足を休めたり座ったりするための小さなボックスが置かれている。
上手の空間は衛生保険局のオフィスになったり、カラウパパ上陸のための波止場に。
中央奥には祭壇、あるいは棺を暗示させる長方形の箱が置かれ、明滅する光の効果で観客達にそこがカテドラルであることを示している。(その上方に十字架像が掲げられている)
本書を手にするまで知らなかったのですけど、この舞台、1936年のモロカイからベルギーへの途上という設定であり、そう、観客に語りかけるダミアン神父はもうこの世に存在していないのです。(冒頭で自らの死の様子を語ったりしています)
ベルギーでの彼の墓所の写真がありますので、それも掲載してみましょう。
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インターネットでいろいろ調べていたらRoxanne Linnea Rayとう方がこの戯曲を教材にするためのDamien Teacher’s Guideというものを公開しています。刺激になります。本書に掲載されているカラウパパに収容されたハワイ人の作成したチャントも転載されています。興味ある方は是非ごらんになってください。
・Roxanne Linnea Ray(Professional Activities)