ホノルルでもっとも肝っ玉のすわった男

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ホノルル・マガジンの11月号は毎年分厚く読むところが多いのですが、今回はこの記事だけ特に紹介させてください。

ジェームズ・キャンベル(James Campbel)という人物。彼は以前このサイトで取り上げたPrincess Abigail Kawananakoaの父親なのですが、彼に関するエピソードが紹介されています。タイトルは「ホノルルで一番肝っ玉が大きい男」

The Nerviest Man in Honolulu

James Campbelは1826年のアイルランド生まれ。大工の技術を身につけた彼は1852年にあれやこれやあったあとラハイナにやってきます。大工仕事などで食いつないでいた彼は当地の地主の娘と結婚、しかし早くに彼女を亡くしてしまいます。彼女の財産を相続した彼はそれを元手にプランテーション事業、不動産業で成功、莫大な財産の持ち主に。

彼の財産に目をつけた悪漢がサンフランシスコで彼を誘拐、監禁。高額な小切手へのサインを強要するのですが、彼は頑強に抵抗。月曜から水曜まで執拗に責め立てながらも彼からいくらもせしめることが出来ないと諦めた犯人は足代と(誘拐時に穴を開けてしまった帽子の代わりとして)新しい帽子を与えたのちに釈放。(ここらへんがなんとも・・・)

強盗、誘拐、殺人未遂の罪に問われた犯人はサンクエンティンで終身刑に。

1896年の夏のこの出来事と、続く息子の死で意気消沈した彼は1900年に亡くなってしまう。しかし、サンフランシスコの警官は彼のことを「自分が知っているなかで最も肝っ玉がすわった男だ」と言ったという。

Estate of James Campbellが所有するカポレイは今、大規模な開発が進行中。ホノルルマガジンは狙っていたわけではないでしょうが、この11月号ではこの地区の開発と未来像を扱った広告連動記事「Kapolei Magazine」が掲載されています。(残念ながらオンラインサイトには掲載されていないけど、かなりのボリュームです。)

今月号の記事、おもしろそうなのが多いので、サイトで確認してください。

残念ながらホノルルシンフォニーがとうとう破産。そのニュースを知ってからこの記事を読みました。ううう。

Unsolicited Advice-Why the symphony should consider playing scores.

シンフォニーの公式サイトで観るかぎりおもしろそうな企画を立てていたように思うんですけどね。

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