近代野球の父

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先に紹介した本「The Companies We Keep2」の中に、現代メジャーとなっているスポーツのうち4種類がハワイに縁のある人が生み出したとしています。ひとつは言うまでも無く、サーフィン。そしてバスケットボール、バレーボールの二つを考案したのが、宣教師の息子でハワイ生まれのLuther Gulick,Jr.と紹介しています。

じゃあ、最後のメジャースポーツは、というと、そう。野球。モダーン・ベースボールの父とされているのが、アレクサンダー・カートライト(Alexander Joy Cartwright,Jr.)。

彼は現代の野球のベースとなるルールを確立するとともにニューヨーク・ニッカーボッカーズを創立しプレイ。1849年にハワイに渡った後はずっとその地で過ごしました。

ハワイで野球の普及に努める傍ら、クィーン・エンマ、カラカウア王の財務管理者、商工会議所や消防署の長を務めていたそうです。

「Honolulu Stadium-Where Hawaii Played-」という本によれば「近代野球の父」を顕彰する盾がスタジアムでお披露目されたあと、Honolulu Haleに飾られていたそうです。しかし、なかなか注意を払われないことに苛立ったGreat grandsonの妻に引き取られ、その彼女の手で守られているそうです。本書にはその妻、Anneへのインタビューも掲載されています。それによれば今のファースト・ハワイアン・バンク(当時はビショップ・バンク)はカートライトの事務所の片隅で立ち上げられ、彼の金庫が銀行の最初の金庫となったのだそうです。

先日、オアフ墓地に行ったとき、ひときわ目立った墓標がありました。良くみると、そう、彼の墓標だったんですね。ajcartwright1

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下に試合に用いられたと思われるボールやらキャップなどが備えられているのが判ります。熱心な野球ファンが訪れるのでしょう。近くには彼の功績を称える碑もありました。

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The History of Baseball – Alexander Cartwright

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