彼岸花

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相変わらず自宅周辺をうろちょろ歩いています。

日ごろの運動不足から三時間ほど歩くとへろへろになりますが、面白くてしょうがない。週に一回は出歩かないと物足りなくなりました。野猿街道という交通量の多い道の近くでありながら脇道のちょっと奥、はずれに個人のお墓、地蔵、時には道祖神様がいらしゃることが多いんですね。

この時期、お墓やお地蔵様の近くにはまるで手向けたかのように彼岸花がぽつりと咲いています。まだ夏の緑の名残と土の色、お墓、地蔵様の石の色のなかで彼岸花の赤がくっきりと、まるで故人の想い、あるいは故人への想いを表すかのように咲いている様は心打たれるものがあります。

彼岸花といえば木々に囲まれた道をわけいって、ふと視界が開けた先にこの彼岸花が、何列でしょうか、規則正しく植えられて鮮やかな赤色のラインが出来ている場所がありました。確かに人の手で飢えられた彼岸花。そう、畑なんですね。木々に囲まれているのでまるで隠し畑のように思えますが、まさかそんなことがありません。彼岸花には毒があり、防虫のために畑に植えられることがあったと聞きます。その実例を目にしているんですね。

道祖神様やこういった情景を目にすると、かっては自然を恐れ敬い、そこここに紙を見ていた過去の生活を垣間見るようで、心躍るものがあります。無理やりハワイに結びつけるつもりはありませんが、例えばハワイのタロ芋畑の周辺、ヘイアウなどにも同じような光景、雰囲気を感じられるのではないかと考えています。

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