JAPANESE STUDENTS’ ASSOCIATION OF HAWAII

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「THE STUDENTS’ ANNUAL 1929 -THE YEAR BOOK OF THE JAPANESE STUDENTS ASSOCIATION OF HAWAII-」を手に入れています。このTHE JAPANESE STUDENTS ASSOCIATION OF HAWAIIという組織のこと、僕はまったく知識が無いのです。あるいは日本語学校問題のなかで目にしたことがあったかもしれませんが、記憶にありません。なにしろ高校、大学とハワイの各島の学校を横断して日系の学生の連携を図る組織らしいのです。こういうものが存在するとは。(インターネットでも検索しましたが、今時点でまだ情報を見つけていません)

1929年で九巻目ですからおそらく1920年頃の発足。第一次世界大戦後の世界の平和を太平洋からの視点から考察していこうという意欲が語彙から読み取れるように思えます。(ここらへんがまじめに読んでいない僕の限界)。

意外であったのは献辞にDr.WILLIAM D.WESTERVELTさんの名前があったこと。彼の名前ではハワイの神話/民話の収集研究者にしか結びつきませんでしたから。この日系の学生組織とどのような関係があったのでしょうね。

この年報は英文のみで構成され、しかもその文章はかなり高度なように思われます。(おまえに判断できるのかと言われると自信ないですけど)。彼らは二世、ひょっとして三世で構成され、すでに親の世代とはかなり異なる価値観で物事を考えているように思えます。しかし、ベースとなる日本文化へのまなざしは忘れていません。しかしながら、その視点もすでに異邦人が見た日本の匂いがします。

彼らは活動の一つとして日本を舞台とした演劇を選んでいるのですが、タイトルは「THE FAITHFUL」。これから想像がつくでしょうか。そう、「忠臣蔵」なんですね。先日のちい散歩ハワイ編の動画でも触れようと思っていたのですが、欧米の人々が忠臣蔵の物語をどう受けとめているのかに僕は興味があります。最近ではキナウ・リーブスで映画化の噂があり、またJohn Frankenheimerの映画「Ronin」でもかなりのシンパシーをもって描かれています。若い学生の彼ら、どのようにこの物語を演じ、かつ感じたのでしょう。

彼らの「忠臣蔵」感はひとまずおいて、ユーモア欄を覗いてみたんですが、判んないんです。難しいんです。例えばこんなコントがあります。

A:「ニューヨークとシカゴの違いを知っているかい?」
B:「そりゃニューヨークは大西洋側にあって、シカゴはミシガン湖沿いだろ」
A:「違う、違う、そういうんじゃないんだよ。君はニューヨークではfaw down and go boomするけど、シカゴではgo boom and faw downするんだ。」

なんのこっちゃ。意味判ります?。僕はわからない。だいたい、 fawっていうのが辞書に出ていない。この時代、「I Faw Down and Go Boom」という歌が流行していたということはインターネットで判りました。

この時期、ローレルとハーディのコメディで「We Faw Down」と「They Go Boom!」(こちらはトーキー)という映画があったことも判りました。そしてFaw DownがFall Downの崩した言い方で、「Fall Down, Go Boom」が巨大建造物の倒壊や失敗をいうこともわかってきました。(最近ではリーマンブラザーズ、GMの倒産に関する記事でも、これが使われています。)

でも、何故、シカゴとニューヨークで?。あ、ひょっとして1929年の大恐慌のことを言っているのか!。取引所と市場があったからね・・・。うーん。でもシカゴではgo boom and faw downって?。あああ、難しい。この部分だけで一日がかりだよお。

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